人はなぜ病気になるのか? |
自然健康法実践会
~鈴木総合治療院~ |
病気の本当の原因は病気は悪者? 病気の原因とはなんでしょう。 現代医学の基本的な考え方は、細胞病理学説に基づいて成り立っています。それ以外には、ストレス学説を持ち込んだり、遺伝子の問題になすりつけたりもしています。 これら現代医学の問題は、常に敵を作り出すことにあります。まるで、完全武装して自国以外の国に対して、武力で制圧して平和になった、と安心しているようなスガタです。 この悪役を菌やウイルスに押しつけたのが、細胞病理学説です。ところがこの病原菌やウイルスは全ての人に、平等に攻撃することはありません。あたかも特定の人だけを、選んで攻撃しているようです。 インフルエンザが流行っても、何ともない人がいます。四日市喘息といっても、四日市に住んでいる人の全員が喘息になるわけではありません。工業地帯は窒素化合物の排出が多いので、活性酸素が多く、そのためにアレルギーがでる、といいますが100%の人が罹患するわけでなく、元気な人も居るのです。 O-157が流行ったときも、同じものを食べているのに、何ともない人もいれば、軽い下痢の人、重症の下痢する人、はたまた亡くなる人と、食べた人によって様々です。同じように菌やウイルスにさらされても、みんな一様に同じ症状になることはなくて、受け入れる体の状態で病気にもなれば、健康を保てたりするわけです。 ストレス学説も同じ状況にあっても、体調を崩す人や何ともない人がいます。現代はストレスが多いと言いますが、私はそう思いません。江戸時代の農民を想像してみてください。かなりきつい農作業、やっと思い出収穫しても年貢で持って行かれる。時代によっては戦火にさらされたり、それこそいつ本当に命を失うか分からない状況だったのですから。 最近では敵にするものがなくなってきたので、遺伝子に悪役を押しつけ出しました。これも遺伝的にある病気の素養を持っていても、必ずしも発病するとはかぎらないし、そもそも、なぜ、そのような遺伝子になるのかが、解明できないと原因が分かっていることにはなりません。 現代医学が原因としているものは、東洋的な視点から見れば、全て結果なのです。 ある原因があるから、菌やウイルスに負ける体を作り、結果として菌やウイルスに感染するのだし、ストレスにも負けるような体になってしまうし、長いスパンではそのような遺伝的な体質を作り上げるのです。 風邪で言えば、風邪のウイルスはそこら中にいるし、誰もがウイルスにさらされています。そして、免疫が充分に対処できないときに、風邪を引いているのですから、原因はウイルスではありません。 イギリスで絶対にエイズに感染しない血液の持ち主が、五人見つかっています。さらに極めて感染しにくい血液の持ち主も、それ以上に見つかっています。 感染するのは結果であって、原因ではないのです。 これは試験で点数が悪かった原因が、答案に正解を書けなかったから、というようなものです。答案が書けない本当の原因は、勉強してないとか、充分に理解してなかったとか、もっと本質的なところにあるのです。 この試験の例えで考えてもらうと、よく分かると思いますが、原因の考え方によって、対策が全く違ってきます。
ただ、私は、現代医学を完全に、否定しているわけではありません。実際に会員さんや患者さんの治療では併用しています。 生命の原理にたどり着けないために、欠けてしまっている大きな問題があります。 人間の健康を考えるとき、自然界の一部としての人間、その機能と使い方をよく知る必要があります。そのような視点から考えると、人間が抱える多くの問題も、この原理は解決方法の対象になります。
人間は自然の一部です。一人の人間が独立して存在しているのではありません。自然と関連しているレベルではなく、まさに融合して一部として機能しているようなものです。 さて、病気の原因を突き止めていった過程は、ここでは深く触れませんが、結論を述べると生活習慣の間違いと言えます。少し大げさに言えば生き方の間違いです。
精神論の話ではなく、もっと具体的な生活の仕方です。あるいは人間の扱い方の間違いとも言えます。 ではどうして、体は歪むのでしょうか?
一言でいうと、体の使い方の間違いです。動かし方の間違い。だから、本当は「動の歪み」と言ってもいい。 続いて食べ物ですが、ほとんどの方は食事とは単なるエネルギーと、捉えています。自動車に例えるとガソリンです。しかし、実際にはエネルギーとしてだけではなく、体の部品として細胞の材料になっています。
要するにあなたの体は、今までに食べてきたものが材料になって出来ているのです。食べ物は体の、部品なんです。部品次第で出来上がりの性能は変わってきて当然で、いい材料であれば高性能な身体になり、悪い材料であれば出来上がりもそれなりになってしまいます。 例えば肉食動物は、性質が凶暴です。人間も肉食中心の食事をしていると、肉食動物のようになって凶暴な性質を帯びてきます。以前の日本人には考えられない犯罪の、原因の一つは大きく変化した食生活です。今後肉食が減らさない限り、この傾向は尚一層悪化していくでしょう。
それでは正しい食べ物とは何か、という判断ですが、現代医学や現代栄養学だけでは片手落ちです。全てが間違っているとは言いませんが、生命の原理からみた視点が抜け落ちており、完全に健康をコントロールするには不充分です。
最後に心の歪みですが、ここで詳細は触れませんが、精神が体に影響を及ぼすことはかなり認められてきました。ただし私の立場では、いわゆるストレスは、これに含まれません。 誰のためでもなく私自身のために、健康と病気に関する原理を追い求めてきました。そして、健康は完全に自分でコントロールできるという結論に達し、私自身は病気に対する不安がなくなりました。 当初、私は自分のためだけに役立てばよく、人に伝える気など毛頭ありませんでした。完全に利己的な欲求で、他人の健康のことなど考える余裕はありませんでした。 ところが…。 私が満足できる原理を見つけ、健康に対する不安がなくなったとき、その情報を知らないがために多くの人達が、様々な不幸になっている状況が、見ていられなくなってきたのです。私の知り得た情報さえ知っていれば、簡単に解決できる問題、解決できる不幸があまりにも多い。この現実を見ている事が、私にとってすごく辛くなってきました。 この問題を一人でも多くの方に、解決できるようになっていただきたく、人はなぜ病気になるのか?このテーマに絞って講演したビデオをご用意しました。
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