治療医学から予防医学へ
自然健康法実践会
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治療医学の間違い!



治療しても、いつかは再発か違う病気に?

  熱が出たから解熱剤、血圧が高いから降圧剤、咳が出るから咳止め、痛むから痛み止め、お医者さんも患者さんも苦しい症状を、取り除くのに一生懸命です。
 高熱にうなされるのは苦しいし、咳が止まらなくて声が出なくなるのも嫌でしょうし、様々な症状は不快でしょう。だからそれを取り除きたい気持ちは、よく分かります。

 この対処で問題をきれいサッパリと、完全に解決できているのならいいのですが、中にはそうでない人も多いのではないでしょうか?
 もちろん、これらの方法を使った後、永遠に健康をくずさないのならいいのですが、そう上手く行く人は稀です。

 もしも、ここまでお読みになって、何が問題か不思議に思われる方は、幸運なことに非常に健康で元気な体をしてられるのだと思います。基本的に元気で活動的で、滅多に病気などしない。そういう方は、何らかの方法で治療して症状を取り除けば、すぐに健康で元気な体調を取り戻せるのですから、幸せだと思います。

    しかし、ある人達はそうはいきません。かゆみ止めで痒みを止めても、薬が切れると再び痒みに襲われ、血圧を薬で下げてもしばらくするとまた上がる。このような状態を繰り返し、薬を手放せなかったり、定期的に治療を受けなければならないのです。
 さらにこのような方の問題は、症状が消えても必ずしも健康とは言えないことです。とりあえず、症状は押さえていてもそれが健康とはかぎらず、ましてや元気ハツラツとは言えません。
 何かの治療をしながら余分な生活習慣を、課せられてしまいます。そして、その習慣を中止したり忘れると、再発したり違う病気になったりしているのです。

 私も幼少の頃は、健康がすぐれず様々な症状に悩まされました。
 慢性の頭痛に冷え性、癖になって繰り返していた股関節脱臼、低血圧、低体温、全身の倦怠感、意味不明の足の痛み、そして最も悩まされたのが鼻炎、副鼻腔炎。これらの症状を完全に取り除き、スッキリと元気になれる治療は存在しませんでした。

 股関節脱臼はなかなか治してもらえず、転々とした後ある先生によって、整復してもらいました。治療してもらうのは、凄く痛かったのですが、それでもそこへ行けば治してもらえます。しかし癖になり、何度整復しても毎年のように脱臼していました。
 頭痛は薬を服用すると、とりあえず痛みは止まります。でも、頭がスッキリした状態を味わったことはありませんでした。
 それ以外は全く症状の改善はなく、毎日のように耳鼻科に通院していましたが、鼻水鼻づまりが止まったことはありません。蓄膿症の手術の話しも持ち上がっていました。それ以外の症状に至っては、異常だとは扱われず、何かがおかしいのに気のせいとか、倦怠感は根性がないと言われていたのです。

 今、思うとこれらがスッキリ治せる方法がなかったのが、幸運だったと思います。こういった健康状態こそ、病気と健康の原理を追求するきっかけになったのですから。

 ほとんどの方は、時には健康を害することがあり、その時には治療することで正常な状態を取り戻そうと、考えてしまいます。

 でも、それでいいのでしょうか?

 私の十代は自分の健康をに対する問題を、解決するために費やしてきたと言えます。辛い症状を治すだけではなく、病気に罹らなくなるように。そして、全身の倦怠感が消えたことがなかったために、単に病気でないだけでなく、もっと元気になれる方法を求めて。

 そして、いつしか病気と健康に関する、絶対唯一の根本原理を求めるようになりました。
 そして、治療では私が満足できる健康に、達することはないと言う結論に至ったのです。
 治しても治しても、体は悪くなろうしているのではイタチごっこで、一生このイタチごっこを繰り返さなければなりません。
 人間はそういうものだ、と考えることも出来ます。だから、それを解決するために医療があるのだ、と。それで上手く回ってるのだから、いいじゃないか、というのも分からなくはないのですが、私は納得できませんでした。
「偶発的に健康をくずし、それを解決するのが医療の役割」という考えが突然の癌宣告によって昨日までの幸福が一瞬にして不幸せなったり、原因不明の病気に打つ手がなくなり苦しい人生になったりする、根本的な原因だと私は思うのです。
 病気になったり、様々な症状が出るには、必ず原因があるという結論に私は達しました。たまたま発病するなんてことはありえないと。
 健康を害した原因を放っておいて、症状だけを取り除いても本末転倒です。これでは、火事の炎に一方で水をかけながら、一方で油を注いでいるような行為になってしまいます。


 治療を全面否定してるわけではありません。が、治療は多くの場合、このような問題を大きくするばかりで、根本的解決の機会を奪うだけのような気がしてならないのです。これは治療が効果的であれば、あるほどひどいことになっています。
 見事に治れば治るほど、原因に目が向かなくなってしまうからです。そして、治療した先生が治してくれた、これからもこの先生に任せれば治してもらえると、自分の命を他人任せにしてしまいます。ひどい言い方をすれば、これでは奴隷ではないかと思うのです。

 医者任せ、治療家任せにしている命を、自分の手元に戻せば健康によって、突然それまでの幸福が不幸へ一転するということは、ありません。絶対に病気にならないとは言いませんが、因果関係が分かっていれば不幸な気分は生まれません。自分の責任でその病気になってるのですから。

 ある会員さんが、「最近は体調を崩しても家族では自業自得で済んでしまうんですよ」とおっしゃってました。健康の原理をつかめば、そういう心境になれます。
 これは決して病気の方を、責めているのではありません。病気は自然に対する罪だと言えるのですが、その罪を責めるつもりは、全くありません。
 考えてみて欲しいのですが、病気になるのは100%本人の責任だとすると、完全にコントロール出来るとも言えます。  荒唐無稽に聞こえるのを、覚悟の上ですが、一切、不可抗力な影響はないと言いたいのです。それは菌やウィルス、もっというと細菌テロですら、同じ事です。(このテーマについては「人はなぜ病気になるのか」へ)

 病気になる理由を知ってしまえば、時には病気になることはあっても、思い当たる原因もあるし、改善する方法も分かるし、不安や突然の同様もなくなります。

 だから、原因を放っておいて注意信号の症状だけを、取り除こうとするのは大きな間違いだと思うのです。



治療しても治療しても切りがない


 このことについて私は、臨床の現実で非常に悩まされました。治しても治しても切りがないんですね。
 肩こりとか腰痛で来院される方のほとんどはそうなんですが、例えば、腰痛で来られますよね、治療に。それで治療します。痛みが取れて良くなっていきます。腰痛が消えてから本当は、もう腰痛は起こさない、二度と他の病気にもならないようになってもらいたいと私は考えています。
 腰痛をきっかけに来院されて、それから健康の原理を身につけて欲しいんですけども、その症状がなくなって苦痛がなくなると、来なくなってしまいます。
 もしも、そのまま一生のあいだ健康でいられるのなら、もちろんそれで良いですよ。ところがほとんどはまた、悪くなってくるんです。半年とか一年とかすると。それでまた治療する。
 今度こそ良くなったあとに、二度と腰痛が出ないようにその原理をお伝えしようとすると、また来なくなる。
 するとまた悪くなって、半年とか一年すると、また再発。これには本当にうんざりします。 実は、この悩みは私一人の物ではなく、まじめに取り組んでいる治療家は、遠からずこのような悩みを持っています。
 これだけ再発を繰り返しているのに、このことに多くの人が疑問を感じないことが、私には不思議でなりません。
 一部の方は私の真意を理解していただき、もうその症状はコントロールできるようになったり、再発しても自分だけで治せるようになっていただいてますが、ほとんどの方はそこまで理解してもらえず、このことには随分悩まされました。
 他にはこんな方も、おられました。
 治しては再発、治しては再発はすごく多いですけど、場合によっては違う症状になることもあります。

 ある人は左の腰痛でした。腰痛でも左側が主に痛むのは、胃に関係が深いんです。左側の腰が痛いというのは、ほぼ胃に問題があると考えていいです。その方も左のこりが強かったので、「胃の調子は?」と聞くと、「いや、胃潰瘍なんです。」
 で、そこら辺も意識しながら治療して、ある程度の指導もしました。胃を治さないと腰も治りませんよと言うことで、生活全般に対する指導をしました。それで胃潰瘍も良くなったんですね。腰痛も出なくなりました。本当はこのあとの指導を通じて、二度と病気にならないようになっていただきたかったんですけど、腰痛が取れて、しかも、胃潰瘍も良くなったので、凄く喜んでそして来なくなったんです。
 そして何年かして大腸にポリープが見つかった。これは東洋医学的に見ると自然な流れです。東洋医学の観点からすると、大腸というのは胃の子供のような関係ですから、次に病気が巡っていくのは非常に多いパターンなんです。で、よく調べると大腸癌。大腸癌で結局亡くなられたと、人づてに聞きました。大腸癌の発症したときに、指導を受けに来ていたら……。腰痛が良くなったときに、胃潰瘍がよくなった段階でもっと、キッチリと健康の原理を身につけていればなーと、非常に悔やまれました。

    どんなに治療でよくしても、どんなに素晴らしい技術の治療を受けても、しばらくすると同じ症状の再発か、違う病気の発病か、その治療を受け続けないといけないとか、あるいは見かけ上の肉体的には健康になったようでも、事故にあったり、不幸を招き寄せるのが、自然な流れなわけです人間は健康で当たり前なのです。

 では、予防すればそれでいいんでしょうか?
 いいえ、予防では不充分です。なんの問題解決にもなりません。予防医学は次の段階として、健康増進法に発展するべきです。続きは「予防医学は健康増進法へ」


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